ご希望によりウェブサイトの製作をいたします。当社のウェブに対する考え方は以下の通りですので、コンセプトが一致するようでしたらご依頼ください。(費用は別途お見積りいたします)。
ウェブサイト開発について
インターネットとは
インターネットとは不特定多数の人々が自由に参加できる公共の「場(ば)」であり、プロトコルによってさまざまな利用形態があります。多くの人はウェブサイト(ホームページ)のことをインターネットだと思っているようですが、それはインターネットの利用法の一つの形態に過ぎず、その他にもメール、FTP、テルネットなどさまざまな利用形態が混在している空間です。
しかし、公の場で誰でも気軽に「情報発信」ができるというのは今までになかったメディアであり、そこがインターネット利用の最大の魅力になっていることも否めません。
1970年前後から学術利用や軍事利用で始まったインターネットも一般に開放され、ここ10年ほどで爆発的に利用者が増えています。それに伴い、回線も太く速くなってきています。
しかし、いくら自由に使えるといっても、道路に交通ルールがあるように、インターネットにも暗黙のルールがあります。問題は、インターネットには免許を取ったり、交通違反を取り締まる部署といったものがありません。各利用者のモラルに任されてしまっているのが現状です。
われわれは、折角手に入れたこのすばらしい情報発信もできるメディアを大切に利用しなければなりません。
昨今のさまざまなサイトを見ていると、派手な動画や音声を多用し、単にトラフィックを増やしているだけのところが多く見受けられます。バックグラウンド画像が邪魔で文字が読めないページも多く、何をうったえたいのかまったく分からないものもあります。
サイトを製作する場合も、メールを出す場合でも、常にこのことを念頭に置き、本質を追求するように努めなければなりません。
まだナローバンドやISDNでつなげている人のことも忘れてはいけません。
表現の技術
現在、さまざまなプラットフォームで使用できる様々なブラウザが氾濫しています。訪ねてくる人がどのブラウザを使用しているか分からないので、あらゆるブラウザでも最低限の表示ができるように製作しなければなりません。ブラウザの仕様は微妙に異なり、新しい機能などは、あるブラウザで動いて、別のブラウザでは動かないということがよくあります。そういった偏った機能は極力使わない方が妥当でしょう。
すべてのブラウザが対応している、少し古いHTMLやJavaScriptなどの仕様を元に製作するのが筋です。新しい技術や、プラグインを入れないと見られないページは、それだけ見る人を減らすことにつながります。ウェブサイトは読みやすい情報を的確に表現することが目的であり、決して技術を披露したり、新機能で人を驚かすためのものではありません。
基本方針
しばらく様々なサイトを回ると、良くできていて何度も訪れるサイトと、意味不明でもう来なくていいと思うサイトがあると思います。一般には次のようなサイトには問題があるといわれています(ちょっと個人的な感情も含まれていますし、自分に言い聞かせている面もあります)。
悪いサイト(個人的に疑問に思うサイト)
- ・ロードに時間がかかるサイト
- 大きな画像、動画、音楽などを多用し、ページを表示するのに時間がかかるサイトが結構あります。さんざん待った結果、意味のない画像だったりすると、そのサイトにはもう二度と訪れないでしょう。
- ・必要以上に動的でうるさいサイト
- そのへんに転がっているアニメーションGIFなどをやたらと張りつけて、本人は満足なのかも知れないが、見る方はうるさいだけであり、どこに注目したら良いのかわからない。しかも、そんな不必要なもののためにロードに時間がかかる。遊びで使うにしても、常にビカビカ動いているものではなく、控えめなものか、イベント発生時のみにした方が見やすい。
- ・聴きたくもない音楽を聴かされるサイト
- 音楽関係のページならいざしらず、そのページに本当に音楽が必要なのか考えてみてください。時間をかけてロードして利用者に聞かせる必要があるのか。また、会社などでこっそり見ている人は、突然音楽が流れるようなページを避けます。聞きたい人だけが聞けるようにボタンでコントロールするくらいの制御をして欲しいものです。
- ・バックの模様がうるさくて字が読みづらいサイト
- バックグラウンド画像は、通常、表示を遅くするのと、文を読みにくくする役目しか持っていません。どうしても必要な場合を除いて使うべきではないでしょう。本当にそこに絵があった方が良いのか、考えてみてください。デザイン的にあったほうが良い場合もあるかも知れませんが、文字を読ませる場合は普通何もない方が読みやすいものです。どうしてもつけたい場合は、極力薄くして、文字を読む妨げにならないようなデザインにすべきです。
- ・カウンターって何のため?
- 猫も杓子もカウンターをつけていますが、個人的には疑問に思っています。わざわざSSIを呼び出し、凝った画像で時間をかけて「あなたは〇〇人目の訪問者です」と公開する意味があるのかどうか、もう一度考えてみましょう。さらに、cookieを利用して人のディスクまで使って「あなたがこのページを訪れたのは〇〇回目です」なんてことまで教えてくれるところがありますが、大きなお世話だと思うのは私だけでしょうか。自分のサイトにどのくらいの人が訪ねているのかを知りたいのでしたら、ログを見ればわかることです。
- ・リンクが複雑で、迷子になるサイト
- リンク機能がHTMLの醍醐味ですが、無造作に多用しすぎると、自分がどこにいるのか分からなくなります。
- ・利用者を制限しているサイト
- プラグインがないと表示できないサイトや、最新ブラウザでないと見れないページは門を狭くしているだけです。「このページを見るためには、○○のプラグインが必要です」なんて堂々と書いてあるページは見に行きません。プラグインがなくても、また、古いブラウザで見に行っても最低限情報が表示されるように設計すべきです。
- ・勝手にブラウザのサイズを変えてしまうサイト
- これは気持ち悪いし、製作した自分の環境のサイズに合わせないとデザインがおかしくなってしまう設計は、そもそもHTMLの仕様に反しています。変えたら元に戻せよと言いたくなりますが、通常は元に戻してくれない。
- ・新しいウィンドウをやたらと開くページ
- リンク毎に新しいページを開き、見ていると画面がブラウザだらけになってしまうページ。これではメモリをあまり積んでいない人がかわいそう過ぎます。
- ・Cookieを多用しているサイト
- 安全だとはいえ、自分のコンピュータの中に勝手に何かが書かれるのは嫌だという人はかなりいます。Cookieを使用しなければ実現できない技術はそれほどないはずです。本当に必要な場合のみ使いましょう。
- ・内容のないサイト
- 「うちの○○ちゃんを見てください」式に子供の写真だけが張りつけてあるサイトとか、自分の趣味を羅列しただけのサイトは自己満足で終ってしまいます。不特定多数に「公開」している情報であるということを忘れてはいけません。
逆に、何度も人が訪れるサイトは次のようなものです。
良いサイト
以上を踏まえ、当社で製作するサイトの設計指針は次のようなものになっています。
- ・読みやすいサイト
- ・シンプルなデザインで軽快に動くサイト
- ・項目が整理されていて、有用な情報がすぐに取り出せるサイト
- ・情報が新鮮で常にメンテナンスがされているサイト
設計指針
基本的には上記のようなコンセプトで製作しています。しかしながら、無味乾燥な文字だけが並んだページもつまらないので、まあ、臨機応変に多少の遊び心を入れるのも必要なことでしょう。本質80%、遊び心20%くらいがバランス取れているのではないでしょうか。
- ・極力読みやすい「文章」で表現する
- httpのプロトコルやHTMLの言語名が示すように、基本はテキストである。
- ・画像は的確に
- イラストや写真、動画なども扱えるのがウェブサイトの魅力でもあるが、閲覧者の立場に立って、マルチメディアは的確に配置する。文章で表現しきれないものや、百聞は一見にしかず、といった場合に画像や動画を使用する
- ・画像は極力小さく、情報が欠落しない範囲で調整する。
- 画像の種類によって、GIF,JPGを使い分ける。GIFの色数やJPGの圧縮率は、見ることのできるぎりぎりまで下げる努力をすべきである
- ・1画像の指標は100KB以下(小さいほど良い)
- 特別な場合を除いて、画像は最大でも100KB程度を目安とする。それ以上の画像をつける必要がある場合は、サムネール表示などとする
- ・動画やアニメーションは、本質的に必要な場所のみに抑える
- 動画やアニメーションはテキストや通常の画像と比べても飛躍的に大きいので、必要のあるところにしか使わない。デザイン上、もしくは遊び心で組み込む場合でも、ワンポイント程度が望ましく、できるだけ小さいもの(ファイルサイズが)を控えめに使う
- ・バックグラウンド画像は使わないか、極力薄い画像にする。
- 文字を読んでもらうページのバックグラウンドは読みにくくするだけである。バックグラウンドは、それによって特殊な効果が発揮できる場合のみ使用する
- ・ブラウザやプラットフォームを選ばないこと
- さすがにWindowsのみとか、Macのみという注意書きは見掛けなくなりましたが、「ネットスケープのみ対応」とか、「必ずIE5.0以上で見てください」という表現はプロとしては失格(するとしても「推奨」くらいか)。特殊なことをするのだったら、ブラウザによる場合分けをするのが筋でしょう。
- ・トラフィックを増やすだけの無駄なものは極力排除する
- マルチメディアと称する意味のない飾りはできるだけ使わない
- ・サーバーに負担をかけるものの優先順位を落す
- HTMLで可能なものはHTMLで作る。HTMLでは不可能で、JavaScriptで可能なものはJavaScriptで作る。CGIでしか実現できないものだけをCGIで作る。SSI、CGIはサーバーに負担をかけるので、いたずらに使うものではない。極力クライアント側で動かす仕様とする。
- ・プログラミング及びその応用技術は、必要な場合のみ使用する。
- CGI,Java,JavaScript,SSIなどの様々なプログラミング技術を駆使してオープニングページを作っているところも見受けられるが、その必要があるのか疑問である。その時間とエネルギーがあったら、内容を充実させることに使うべきであると思う。
- ・全ページに渡ってデザインを統一する
- 迷子にさせないためにも、全体のデザインは統一したほうが良い。どこからが別のサーバーへのリンクなのか分かるようにデザインする。
- ・思いつくキーワード検索で、Google上位に来ること
- 限界もあるが、基本的には関連キーワードで、Google、Yahooの検索で1ページ目に載ること。検索エンジンのアルゴリズムは非公開であり、また仕様も変わるのでいたちごっこであるが、基本的には2つのキーワードでトップページに出てくるよう様々なテクニックを駆使いている。
製作依頼
以上のような設計指針に賛同していただける場合、ウェブサイトの製作を承ります。ご相談ください。
設計・製作、ドメイン名の取得、サーバーレンタル、メンテナンスまでお引き受けします。