はじめてカワセミに出会った。何と魅惑的な鳥だろう。
美しさとはうらはらに、小さい、速い、近寄れない、と、野鳥の飛行写真の中では極めて難しいターゲットである。
高速シャッターを切ればピタッと止まった写真は撮れるだろうが、そんな写真ではまた某K博士にケチをつけられるのは目に見えている。やはりここは安易な方向に流されず、踏ん張って流し撮りにチャレンジすべきであろう。
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1. 初カワセミ(2007/11/10) 遅ればせながら初めてカワセミを見た。某K博士にお誘いいただき、福生市に野鳥のセミナーを聴きに行った。講義とフィールドという予定だったのだが、生憎の雨。それでも傘をさしながら川原に出ると某N先生と某K博士はすぐにカワセミを見つけた。私は「あそこにいるよ」と指をさされてもしばらく分からなかった。写真で見るカワセミから勝手に結構大きい鳥と思い込んでいたようだ。実際に見るカワセミはスズメくらいであり、多摩川の土手から川辺にいるカワセミを見ても点にしか見えない。200mmでクロップONでトリミングしてかろうじて写る程度である。 撮影地:福生市 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) |
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2. 初カワセミ(2007/11/10) 近寄ったら背中のアングルになってしまった。 撮影地:福生市 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) |
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3. 近所のカワセミ(2007/11/19) 福生のセミナーで実物のカワセミを見て、固定観念が払拭された。今まで見逃していただけで、見方がわかれば近所の川にもいると確信して探してみた。いました。しかもいきなり2匹で飛んでいた。夫婦だろうか。 とても追える大きさと速度ではないが、練習すれば何とかなりそうだ。 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) |
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4. カワセミ(2007/11/19) 追いかけていたら小枝に止まった。逆光であるが、一応撮っておく。小さいので、200mmでは焦点距離がまったく足りない。600mmクラスが必要であると痛感する。しかし、サンニッパやヨンニッパは手が出せる価格ではないし、あの大きさと重さでは飛行シーンを流し撮りするには余程の体力が必要であろう。 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) |
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5. カワセミ(2007/11/19) 枝に止まった写真では、「そんなものはもっといい写真が図鑑にいくらでも載ってる」とまた某K博士に怒られそうなので、ここは初心を貫いて飛行写真にトライする。夕方で暗く、しかもカワセミは小型・高速・低空飛行してくれるので、全然ダメだ。しばらく練習が必要。 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) |
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6. カワセミ(2007/11/19) ファインダーで追いかけるのに必死で、何も調整できない。400mm相当F3.2、1/160s。限界である。くやしい。 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) |
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7. カワセミ(2007/11/19) これもF3.2、1/160s。まったく追いつけない。 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) |
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8. カワセミ(2007/11/19) もう少しきちんと追えていればベストショットになったはずであるが、甘いな。しかし、某K博士から珍しく「カワセミの写真、様になってきました!とくにこれは山さんお得意の飛行シーンですね。カッコいい写真になっています」とお褒めの言葉をいただいた。うれし。 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) |
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9. カワセミ(2007/11/19) ハクセキレイやヒヨドリなどと異なり、直線的な飛行をするので、コツさえつかめば追えそうな気がしてきた。ひたすら練習あるのみ。 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) |
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10. カワセミ(2007/11/19) 高速で川原の砂利すれすれに飛ぶことが多い。AFだとフォーカスエリアからちょっとでも外れると砂利にピントを持っていかれてしまう。腕がもうしびれてきた。4時になるともう撮影に適した明るさではない。しかし、このころから鳥は活発になる。 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) |
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11. カワセミ(2007/11/19) 狂ったようにカメラを振り回していると、遠巻きに人が集まってくる。親切な(お節介とも言う)オバサンが、「あっちにカワセミがいたわよー」と教えてくれる。今カワセミと格闘しているんだから、邪魔しないで欲しい。 もう日も暮れて暗い。ISO400に上げて、開放F2.8にしても1/40sのシャッターしか切れない。400mm相当で1/40はあまりに無謀であるが、スピード感はすごく表現できたと思う。ターゲットはブレてるけど。 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) |
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12. よくあるポーズ(2007/11/26) がんばれば結構近づける。200mmでも何とかなるか。 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) |
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13. リベンジ(2007/11/26) 前回納得いかなかったので、再度飛行写真にチャレンジ。やっぱりダメだ。完敗。 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) |
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14. 暗闇で(2007/11/26) 午後5時前。あたりはもう真っ暗である。向いのマンションの明りでかろうじて見える。某K博士には「反則だ」と言われそうだけど、あまりに暗いのでストロボを使用した。 でも、なんだか模様が違う。メス?幼鳥? 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) ストロボ:Nikon SB-800 |
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15. カワセミに見えない(2007/11/26) 色も形も違う。羽を膨らましたところなのかしら。アヒルみたい。 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) ストロボ:Nikon SB-800 |
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16. 捕食01(2007/12/04) 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) |
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17. 捕食02(2007/12/04) 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) |
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18. 捕食03(2007/12/04) 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) |
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19. 捕食04(2007/12/04) 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) |
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20. 捕食05(2007/12/04) 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) |
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21. 捕食06(2007/12/04) 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) |
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22. 捕食07(2007/12/04) 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) |
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23. 捕食08(2007/12/04) 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) |
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24. 何か色が違う(2007/12/4) これは幼鳥なのだろうか、オスメスの違いなのだろうか。翼や頭の色が違う。 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) ストロボ:Nikon SB-800 |
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25. カワセミ(2007/12/23) 目が慣れてきて、すぐに発見できるようになってきた。 バックがだめだな。しかし、こんな汚い川でもしっかり生活しているところがすばらしい。 某K博士曰く、「カワセミはドブ川にも棲んでますから」。清流にしか棲んでいないという先入観がありました。 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) |
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26. 飛行(2007/12/23) だいぶ追従できるようになってきた。もうちょいだな。 しかし、気づいたときには遅く、いつもやや後姿なのが気に食わない。 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) |
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27. カワセミ(2007/12/23) アップで見るとカラフルで派手な色彩に見えるが、自然の中では意外とこれがカモフラージュになっていて、特に正面を向かれるとなかなか発見できない。 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) |
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28. 飛行(2007/12/23) ピンがちょっと甘いが、バックが良かった。カワセミが引き立って見える。 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) |
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29. 食餌(2007/12/23) ダイブした後岩にとまり、小魚を食べていた。 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) |
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30. 離陸(2007/12/23) 某K博士曰く、「個人的にはこの写真が好みです。躍動感がある。あとの写真は、なんだか陳腐な感じだなあ・・・」と。 うーむ、カワセミは人気が高いから、良い写真が沢山あるのでしょう。努力します。 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) |
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31. カワセミ(2007/12/24) あの金属的な青は実に不思議だ。見る角度によって緑色に見える。 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) |
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32. 飛行(2007/12/24) これが今回のベストショットかな。本日600枚撮った中の一枚。まだまだ歩留まり悪い。 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) |
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33. カワセミ(2007/12/24) ダイブする瞬間を撮りたかったのだが、ちょっと早すぎた。この手の小型の鳥は、動作の前に予兆がほとんどないので、予測困難である。 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) |
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34. 飛行(2007/12/24) 撮った時は失敗だと思っていたが、帰って見たら意外ときれいな写真になっていた。水面の秋色の写りこみのおかげ。 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) |
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35. 飛行(2007/12/24) これもちょうど家の隙間から射す日光に出たところで、本体よりもなぜか水面の写りこみの方が面白い写真となった。 撮影地:境川 カメラ:Nikon D2xs レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) |
某K博士に飛行写真をがんがん送っていたら、「単に飛んでる写真は見飽きた」とのお叱りをいただいた。
「何か、もっと、おおっと思わせる写真ないかなあ。野生のインパクトとか、思わず微笑むシーンとか、不思議な生態写真とか、そんな写真が来年の山さんのテーマだな!」とのアドバイスをいただいた。ごもっともだ。とにかくもっとフィールドに出ることですね。