手術画像撮影



山内 昭
手術室撮影専門カメラマンの提案

手術室内での撮影には、一般撮影とは異なる特殊な技術が必要です。いままで医療の現場では、術者もしくはスタッフが手術の合間に撮影するという手法が一般的に行われていたと思います。しかしながら、時間的にも技術的にも困難な場合が多く、学会や論文発表などで使用可能な満足できる画像がなかなか得られなかったと思われます。VEINにも撮影に関する問合せが多く、画像に関してお困りの方が多いことが推測されます。
術者やスタッフが手術を中断して撮影を行うことは、手術の妨げにもなり、あまりおすすめできることではありません。重要な症例などで、正確な記録として画像を残したい場合は、専門の撮影者をご依頼いただくことを提案させていただきます。
熟練したカメラマンによる撮影では、手術の進行の妨げになることを極力避けることが可能です。術者が長時間手を止めたり、無影灯を消したりする必要はございません。術前にある程度の打ち合わせは必要ですが、通常の手術進行中に適宜撮影を行います。
VEINでは、手術室撮影に特化した撮影者および機材を用意しています。ご要望がございましたら撮影に伺います。
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眼科撮影風景
準同軸照明装置付カメラでのウサギの徹照像撮影。
>>画像サンプル

撮影対象

病院、動物病院、動物園、大学などの下記現場を対象とします。その他の現場の撮影も承りますので、ご相談ください。 なお、動物種は限定しておりませんが、麻酔前の猛獣などの撮影はご遠慮ください。サイズ的には、象からハムスターまで撮影可能です。より小型の動物につきましては撮影に制約が出てきますので、予めご相談ください。
ヒトの医療現場の撮影も承ります。

撮影

デジタル一眼レフカメラにて撮影を行います。撮影用の機材はすべてこちらで準備してまいりますので、病院で揃えていただくものはございません。
基本的にはストロボを使用しての撮影となりますが、ストロボが使用不可の場合はご相談ください。
手術シーンは撮り直しができないため、1つの場面で数カット撮影することがございます。
ご要望に応じて、麻酔から縫合まで適宜撮影したり、指定のポイント毎に撮影するといった方法でもかまいません。
撮影枚数は数百枚に上ると思いますが、納品される画像は100枚前後でお考えください。

納品

納品させていただくのは画像データのみとなります。近年は学会発表もパワーポイントなどによるデジタルデータとなっています。また、雑誌や論文などの印刷物でもデジタルデータが主流となりつつありますので、すべて印刷可能品質のデジタル画像に加工して納品されます。
画像解像度
基本的には、400dpiで、長辺15cm以上。カラー印刷に十分耐える解像度です。
カラープロファイル
sRGB(AdobeRGBも可)。Windows標準のsRGBカラープロファイルです。撮影時はAdobeRGBデータなので、ご要望があれば無変換でデータを作成いたします。
ガンマ
ガンマは2.2で作成します。Macintoshの場合はガンマ変換が必要です。
ファイルフォーマット
低圧縮JPEGフォーマット。画像の劣化を最小限にするため、低圧縮のJPEGフォーマットに変換します。1画像当り1〜2MBとなります。ご要望がありましたらその他のフォーマットにも対応いたします。
媒体
ISO9660形式(WindowsでもMacintoshでも可読)のCD-Rで納品いたします。他の媒体がご希望の場合はご相談ください。
数百枚の画像を選別し、それぞれを加工する作業に数日かかることがございますので、納期についてはあらかじめご相談ください。

費用

基本は一式1日7万円(撮影5万円/1日、画像加工代2万円を想定しています)となりますが、ご相談に応じます。撮影料は1日8時間を想定していますので、より短い時間の場合は時間で計算させていただきます。この費用には以下のものが含まれています。
交通費は別途実費精算させていただきます。このほかに、消費税が発生いたします。
また、長期に渡る撮影や早朝からの撮影、深夜の撮影などで宿泊が必要な場合は別途ご相談ください。診察終了後の夜間の撮影にも対応いたします。
極めて特殊な撮影(夜行性生物や、暗室での検査風景をストロボなしで撮影する場合や、特殊光源による撮影など)の場合は、人員および機材の追加が発生することがございますので、別途お見積りさせていただきます。
1,2時間で終了する手術などについてもご相談ください。

オプション

その他にも、画像を元にした各種加工業務も承ります。画像の修正、縮小、印刷、パワーポイントデータの作成、ホームページの制作などもいたしますので、ご相談ください。

著作権および画像の取扱について

画像データの著作権は、撮影者が持つこととしますが、ご依頼いただいた画像は、術者の発表する論文や学会発表、病院の印刷物などに自由にご利用いただけます。
一方、画像データは場合によってVEIN(エキゾチックアニマルの獣医学情報ネットワーク http://vein.ne.jp)のIDS(イメージデータサービス)にも登録されます。IDSでは画像を公開の上、著作者明記を行えば学術的利用は低料金で利用可能なものとします。また、商業利用にもご協力いただけますようお願いいたします。

免責事項

十分な注意をはらいますが、不慮の事故、機材の故障などが発生し、撮影に支障が出た場合は責任を負いかねますので予めご了承ください。また、撮影後のメディアの損傷、コンピュータの故障などでデータが消失した場合も同様です。
何らかの障害でデータを納品できない事態が発生した場合は、費用はお返しし、それ以上の責任は負わないこととします。

使用機材

使用機材一覧

ご依頼・お問合せ

上記条件で撮影のご要望がございましたら、メール(yama@yil.jp)もしくは電話(YIL:042-747-4817)でお問合せください。スケジュールの調整が必要となりますので、できるだけ余裕をもってご連絡いただければ幸いです。

作例

一般的な画像と専門カメラマンによる画像比較

実績

大学
・日本獣医生命科学大学獣医学部(実習現場の撮影)
・日本大学生物資源科学部(眼科撮影)
・麻布大学獣医学部(実習現場の撮影)
学会・勉強会
・比較眼科学会基礎部会(講演+実習)
・北海道小動物画像診断研究会(講演+実習)
動物病院
・エキゾチックペットクリニック(各種エキゾチックアニマルの症例撮影)
・ハート動物病院(症例撮影)
・下館動物病院(骨折整復手術の撮影)
・田園調布動物病院(骨格標本撮影、変色画像の調整)
・東京税関展示室(ワシントン条約に抵触する動物の画像提供)
・イースター(エキゾチックアニマルの画像提供)