単体マクロレンズテスト
Micro-Nikkor 105mm f/2.8D


アメリカの1セント硬貨の表は第16代大統領リンカーンの横顔である。裏面はワシントンD.C.にあるリンカーン記念館の図柄であるが、そこには知る人ぞ知るリンカーンの坐像が刻印されている。中央の柱と柱の間を良く見ると、肉眼でも確認できるであろう。
今回はそれをターゲットとした。
レンズ単体等倍撮影

dsc_4249.jpg.jpg

1セント硬貨等倍撮影
カメラ:Nikon D1x レンズ:Micro-Nikkor 105mm f/2.8D
露出:マニュアル、F32-1/80秒 スポット測光 0.17EV補正
ISO125、RAW(12bit)、3008x1960、ホワイトバランス:スピードライト
カラーモード:AdobeRGB
ノートリミング、96dpi、長辺400dot、sRGB変換、jpg圧縮(Photoshopで7)
23.5mm×15.6mmのCCDを搭載するD1xでは、マクロレンズ単体による等倍撮影でこの大きさに写る。1セント硬貨の直径は約19mmである。
中央に座しているリンカーンが確認できる。
ちなみに、アメリカ硬貨のすべてに E.PLURIBUS.UNUM. の言葉が表記されているが、これはラテン語で One out of many という意味であり、多くの州から成り立っている国家、すなわち、アメリカ合衆国政府を表す標語である。

エクステンションチューブ併用

dsc_4251.jpg

1セント硬貨
カメラ:Nikon D1x レンズ:Micro-Nikkor 105mm f/2.8D
エクステンションチューブPK12、13
露出:マニュアル、F32-1/80秒 スポット測光 -0.17EV補正
ISO125、RAW(12bit)、3008x1960、ホワイトバランス:スピードライト
カラーモード:AdobeRGB
ノートリミング、96dpi、長辺400dot、sRGB変換、jpg圧縮(Photoshopで7)
105mmマクロにエクステンションチューブPK12、13を併用し、最短撮影をするとこの大きさに写る。トリミングは一切行っていない。リンカーン記念館が丁度いっぱいに入る大きさである。
後を向いて立っているようにも見えるが、こちらを向いて座っている像である。お尻のようにも見えるが、膝である。
部分拡大1

dsc_4248-2.jpg

1セント硬貨
カメラ:Nikon D1x レンズ:Micro-Nikkor 105mm f/2.8D
エクステンションチューブPK12、13
露出:マニュアル、F32-1/80秒 スポット測光 -0.17EV補正
ISO125、RAW(12bit)、3008x1960、ホワイトバランス:スピードライト
カラーモード:AdobeRGB
元データ上で1504×980dotトリミング、96dpi、長辺400dot、sRGB変換、jpg圧縮(Photoshopで7)
エクステンションを併用した画像を縦横半分のエリアでトリミングし、長辺が400dpiになるように縮小した。
多少磨り減っている硬貨のためであろうか、どうしても後ろ向いて立っている人のお尻に見えてしまう。
部分拡大2

dsc_4248-3.jpg

1セント硬貨
カメラ:Nikon D1x レンズ:Micro-Nikkor 105mm f/2.8D
エクステンションチューブPK12、13
露出:マニュアル、F32-1/80秒 スポット測光 -0.17EV補正
ISO125、RAW(12bit)、3008x1960、ホワイトバランス:スピードライト
カラーモード:AdobeRGB
元データ上で800×522dotトリミング、96dpi、長辺400dot、sRGB変換、jpg圧縮(Photoshopで7)
同上、元データの800×522dotの範囲をトリミングし、長辺が400dotになるように縮小した。解像度としてはこの辺が限界であろう。
この像の実物は床から高い位置に座っているものであり、そう思えばそう見えなくはない。胸をはって立っている裸のマッチョマンの後姿だと思ってはならない。


参考:顕微鏡-1

dsc_4254.jpg

1セント硬貨
カメラ:Nikon D1x 対物レンズ:Olympus DPlan 4x NA 0.10
撮影レンズ:NFK 2.5x LD 照明:自作白色発光ダイオードによる落射照明
露出:マニュアル、1.30秒 スポット測光 0EV補正
ISO125、RAW(12bit)、3008x1960
カラーモード:AdobeRGB
ノートリミング、96dpi、長辺400dot、sRGB変換、jpg圧縮(Photoshopで7)
顕微鏡の対物4倍によるリンカーン像。トリミングはしていない。当然ではあるが、上のマクロ撮影データをトリミングしたものよりも遥かに高い解像度が得られる。表面の細かい傷も見えてくる。
参考:顕微鏡-2

dsc_4255.jpg

1セント硬貨
カメラ:Nikon D1x 対物レンズ:Olympus DPlan 10x NA 0.25
撮影レンズ:NFK 2.5x LD 照明:自作白色発光ダイオードによる落射照明
露出:マニュアル、1/1.3秒 スポット測光 0EV補正
ISO125、RAW(12bit)、3008x1960
カラーモード:AdobeRGB
ノートリミング、96dpi、長辺400dot、sRGB変換、jpg圧縮(Photoshopで7)
対物10倍によるリンカーン像。もう上半身しか写らない。表面の微細な傷が明瞭となる。
参考:顕微鏡-3

dsc_4257.jpg

1セント硬貨
カメラ:Nikon D1x 対物レンズ:Olympus DPlan 10x NA 0.25
撮影レンズ:NFK 2.5x LD 照明:自作白色発光ダイオードによる落射照明
露出:マニュアル、1.60秒 スポット測光 0EV補正
ISO125、RAW(12bit)、3008x1960
カラーモード:AdobeRGB
ノートリミング、96dpi、長辺400dot、sRGB変換、jpg圧縮(Photoshopで7)
縦位置で撮影した対物10倍によるリンカーン像。
裸で走り去るベン・ジョンソンの後姿?ではない。