ケガについて


b-ball ケガの処置

ケガをした場合、傷口の血管はすぐに収縮するようにできているようで、比較的出血は少ない。また、尾の自切の場合、出血はすぐに治まる。
人為的な事故で、太い動脈が切れた場合はかなり出血し、止らないこともあるので早急に病院で処置する必要がある。自切以外で尾を切断した場合などは出血多量で致死的になる場合もある。
再生能力が高いので、表面の浅い傷は消毒しておくだけで治癒するであろう。消毒薬は薬局で入手できるオキシフルや切り傷用の一般的な消毒薬でよい。
しかし、外皮が完全に切れ、内部の筋肉組織が露出するような傷はできるだけ早く縫合することが重要である。筋組織は空気に触れていると壊死を起こす。
傷の深さで判断に迷ったら、まず病院で診察をうけることである。
また、イグアナ同士の噛み傷の場合は化膿することが多いので、深い場合は縫合後、抗生物質を投与する必要がある。放置すると膿瘍を形成することもあるので注意が必要である。小さい傷でも、化膿した場合は獣医師の診断を仰ぐ。
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筋組織が露呈する深い傷:この深さであれば縫合が必要である(写真提供:VEIN