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■ SVL-体重関係 ■
[イグアナ標準体重表]
多くの爬虫類同様、イグアナも幼体から成体まで体の比率に余り変化なく、ほぼ相似形に成長します。従って密度に大きな変化が無い限り体重はSVLの単純な3次関数で表わせることが予想されます。
飼育している12匹のイグアナの、これまでに測定した約70回のデータをプロットしたものが下の図です。予想通り、ほぼ3次関数的な関係が見られるので、y=A×x3と仮定して、最小二乗法によりAを算出してみました。得られたSVL−体重相関近似関数は
体重 = 51.1 ×( SVL / 100 )3
となります(SVLを100で割っているのは、Aの算出過程でSVLの6乗数を計算する際のオーバーフロー対策と、Aの値を扱い易い桁にする為です)。プロットした実際のデータと重ね合わせて見ると、実に良くあてはまっていることが判ります。近似的には51で差し支えないでしょう。
電卓でも簡単に計算することができます。SVL(mm)を測定し、100で割り、3乗して51をかけると標準体重(g)が求まります。この数値より実測値が大きければ太りぎみ、小さければ痩せぎみと判断する指標となります。
ただし、この関数を標準体重関数と呼ぶにはまだサンプル数が少なく、しかも筆者が飼育したイグアナのみのデータという偏った条件が基となっている為、あまりふさわしくありません。あくまで参考程度として下さい。今後サンプル数が増えるにつれて改正して行きたいと思います。
また、51.1と言う係数の算出には雌雄を区別していません。因みにオスのみ、メスのみで求めると次の様になりました。
同じSVLでもオスの方が5%程度重い様です。正確に測定することが可能であれば、雌雄判定の指標にできるかもしれません。
あなたのイグアナの健康診断
SVL(鼻から総排泄腔までの長さ:単位ミリ)、体重(単位グラム)、雌雄を入力し、診断ボタンを押してみてください。