iguanacare






空間

□ ケージ □

 文献によっては、イグアナの幼体は60cm水槽で飼育できると書かれており、ショップでも薦められる事がありますが、以下の理由によりお薦めできません。

greenhouse  イグアナは樹上生活をするので、飼育ケージは十分な広さがあり、横方向よりも縦方向(高さ方向)に大きい必要があります。実際の大きさは飼育者の考え方、将来構想によってかなり異なってくると思います。即ち何年間ケージによって飼育するか、或は何匹飼育するかによって変ってきます。一生ケージで飼育したい方は、多分最低でも1匹あたり2m〜3m立方以上のケージを用意する必要があるでしょう。そうなってくると、4畳半の部屋を一部屋与えるのと大して変らなくなってしまいます。従って、ここでの話は最初の1年位はケージ飼育、それ以降は部屋に放し飼いをすることを前提に進めていきます。
 1年と言う条件であれば、ケージの大きさは、1匹あたり幅100cm奥行き50cm高さ150cm程度の物が良いでしょう。
 今までの経験上、一番条件に適合していたのが植物用の温室です。構造枠がアルミ製で酸化しにくく、ガラスは引き違いになっていて横からアプローチできるので好都合です。これは上記の条件を満たしており、80cm×40cm×150cm程度のものが比較的安価に購入できます。任意の位置に棚も設置できるようになっており、ヒーター、ライト類に使えるコンセントまで付いています。これより大きなものもありますが、急激に高価になりますので、予算に応じて検討してください。もちろん大きいに越したことはありません。イグアナは温室の一番上で過ごすようになるので、高さも人間の目線とほぼ同じくらいになり、恐怖感を与えず馴れやすくなります。

水槽ではなく、初めから温室を買う