カルシウム:リン比率


イグアナの栄養素で最も重要なことは、ビタミンD、カルシウムの量、及びカルシウム:リンの比率だと言われています。ビタミンD、カルシウム量については、カルシウム含有量の多い野菜、日光、人工照明等に十分な注意を払っていれば、それ程心配しなくても大丈夫でしょう。市販の食品成分表等にもカルシウム含有量は明記されています。

カルシウム、リン比率(Ca:P)は1:1〜2:1が良いとされています。リンは通常動物の筋肉の中に多く含まれています。例えば、通常の食肉のCa:Pは、約1:40です。肉は一見カルシウムがありそうなイメージがありますが、実際はほとんど含まれていないのです。これは、ハンバーガーが良くない理由の一つにもなっています。一方、通常の植物はそれ程Ca:P比が崩れていることはなく、餌のページで紹介した野菜については特に問題ないでしょう。資料が提供されているものについて幾つか紹介しておきます。


品名(Ca:P)
アボカド1.05:1
オクラ1.16:1
キャベツ1.35:1
パセリ1.53:1
ニンジン1.10:1
豆腐1.00:1
カリフラワー2.03:1
トマト0.38:1
タンポポ2.40:1
マメ1.10:1
リンゴ0.58:1
ブドウ0.54:1
バナナ0.27:1
モモ0.53:1
ブラックベリー1.00:1
イチゴ1.21:1

一般的に野菜と呼ばれているものはカルシウムが多く、フルーツと呼ばれているものはリンが多い傾向が見られます。