幼鳥:コチドリ

はじめに
野鳥との出会いはいつも偶然の産物です。ある日、 ヒバリの撮影をしていたら、畑の真ん中にずっとうずくまっているコチドリを見つけました。どこか具合が悪いのかと思いましたが、時々立ち上がって歩き回り、しばらくするとまた同じ位置でうずくまりました。
「卵だ」
親が立ちあがった時に望遠レンズで覗くと、畑に掘られた小さな窪みにいくつかの卵があり、それを一生懸命温めていました。
昼ごろ、4 つの卵が確認できましたが、夕方に再度確認すると、1 匹の雛が親の後ろから顔を出している状態でした。
「生まれた」
それからは、もうコチドリで頭がいっぱいになってしまい、この子たちが巣立つまでの記録を取ろうと思い立ちました。梅雨の季節なので、天気が悪い日は行けませんでしたが、可能な限り、仕事と雨の合間をぬって撮影に出かけました。
驚かされたのは、親子の愛情です。夫婦交代で献身的に行われる抱卵、人やカラス、猛禽類などの天敵が現れたときに見せる親の偽傷行動(鳴きながら傷ついたふりをしてそちらに注意を引きつける)、親に甘える雛たちの愛らしい行動、どれも生物とし
ての根源であり、癒される微笑ましい振る舞いです。
本ブックレットはそんな記録をまとめたものです。
コチドリたちの幸せを願って。

山内昭・多佳子

「幼鳥:コチドリ」はYILハイパーブックレットとしてYILストアにて販売しております。下記リンク先からお求めいただけます。

雛の孵化から追いかけたコチドリの成長記録写真集です。
コチドリファン必見です。

82枚の写真で、コチドリの親子の愛を表現しています。
親鳥の献身的な抱卵や自らを犠牲にした偽傷行動、親に甘える雛たちの姿。
世知辛い世の中で、何かを思い出させてくれる一冊になっていると自負しております。

著者:山内 昭、山内 多佳子
発行日:2018年07月07日

使用機材
ボディ Nikon D500、D5600
レンズ Nikon AF-S VR Nikkor ED 300mm F2.8G(IF)
AF-S NIKKOR 200-500m m f/5.6E ED VR

ブックレット仕様
20㎝×20㎝正方形矩形20ページ
全ページ写真品質フルカラー印刷
ビニールカバー付