このサイトについて

元は建築屋、その後人工知能の言語開発や知的CADシステムの開発を経て、ひょんなきっかけから獣医大学で情報学を教えることになりました。

そこで出会った某K博士の影響により、本来畑違いであった野鳥に興味が湧いてきました。それまではハトやスズメくらいしか知りませんでしたが、野鳥の世界は何と奥深いことか。しかも、まだ分からないことがたくさんある分野です。鳥たちは美しいだけでなく、研究対象としても大変優れています。何よりカメラマンとして、撮影するのが難しいターゲットに出会えたことがポイントです。

某K博士に最初に言われたことは、「普通に木の枝にとまった鳥は写すな」との教えです。野鳥の世界は歴史が長く、様々な図鑑を見て分かるように、先達が全ての種類の素晴らしい写真をすでに撮られています。しかもフィルムの時代に。今さらそれを真似ても仕方ないということでしょう。

しばらく野鳥を観察していて、個人的に魅かれたのは飛翔形です。とまっているときはどこか滑稽に見える鳥たちも、いざ飛翔すると何とも美しいのです。そこで、自分のテーマは鳥の飛翔写真としました。

しかし、飛翔写真はなかなか難しく、目に見えるものは何でも写せる、と思っていた自分にとって、衝撃でした。野鳥たちはあざ笑うかのようにうまく撮らせてくれません。未だに満足な写真はなく、おそらく私のライフワークになることでしょう。このサイトは飛翔写真撮影の個人的な奮闘記です。

遠くまで出かけるのは面倒くさいので、身近な鳥だけをターゲットとしています。飛翔シーンだけだと歩留まりが悪いので、最近は某K博士の言葉を過大解釈して、飛んだり、食べたり、喧嘩をしたり、と、「何かをしている」シーンを記録するように心掛けています。