ビタミンB不足


b-ball 概要

ビタミンBの不足により、四肢や尾に痙攣が見られ、進行すると麻痺することがある。特に、後肢や尾の麻痺が顕著になり、下半身を引きずって跛行する。人間の「脚気」に相当する。ビタミンD不足と症状が似ているが、ビタミンD不足は、骨の変形があってから四肢の麻痺がはじまるのに対し、ビタミンB不足は、最初に麻痺だけが現れる所が異なっている。
一見健康そうに見えて、後肢や尾だけが麻痺している場合は、ビタミンB不足の可能性が高い。
また、ビタミンB不足により粘膜が弱くなり、口腔粘膜の出血やマウスロット(口内炎)を併発することも多い。
症状が軽いうちは、ビタミンBの多い野菜やビタミン剤を与えることによって回復することもあるが、重度の場合は獣医師の診断を仰ぐ。餌にイースト菌やビール酵母を混ぜると良いと言う報告もある。
治療中は粘膜の二次的感染を防ぐためと、消化・吸収・代謝をよくするため、温度を高めに設定すると良い。