ビタミンA不足


b-ball 概要

野菜を主食としていれば通常は不足しないが、加工食品やビタミンAの少ない主食のみで長期間飼育していると、ビタミンA不足に陥ることがある。症状として、食欲の減退、眼の周りの腫れ、粘液過多、夜盲症等があげられる。重度の障害になると、粘性の高い粘液のため、眼が開かなくなることもある。さらに全身の皮膚の発育も阻害され、皮膚が弱くなり、脱皮不全を起こしやすくなる。
早期発見のため、眼を良く観察する。健康なイグアナは、良く澄んだ美しい眼を持ち、周囲はきれいな状態である。眼をよく閉じていたり、周囲に粘液が付着している場合は注意が必要である。
多くは不適切な食餌が原因であるので、緑黄色野菜中心の食餌に切りかえることが必要である。通常は、ビタミンAを多く含んだ野菜や、ビタミン剤を与えると回復するが、重度の場合は、病院で治療することをすすめる。
治療中は粘膜の二次的感染を防ぐためと、消化・吸収・代謝をよくするため、温度を高めに設定すると良い。