発情期


b-ball 概要

日本で飼育している場合は、秋から春の間に多くのイグアナは発情期を迎える。

オス

オスが発情期を迎えると、次のような変化が現れる。 オスイグアナは、早い個体で生後1年ほどで性成熟し、縄張を主張したり、ヘミペニスを突出させたりするようになる。また、外見的には鼓膜下大鱗片(鼓膜の下にある大きな丸い鱗)付近が左右に張りだす。雌雄で飼育している場合は、メスに交尾をしかける行動が頻繁にみられるようになる。
オスは発情期を迎えると体色がオレンジ色になる個体が多く、攻撃的になる個体もいる。幼体の頃は発情期が終了すると緑色に戻るが、成体になるとオレンジ色のままの個体も多い。
発情期間中は食欲が減ったり、完全に拒食する個体が多いが、これは正常である。

メス

メスが発情期を迎えると、次のような変化が現れる。 メスイグアナは1年半から2年で性成熟し、単独飼育でも産卵する。卵を持つと拒食するが、これは正常な行動である。多産系のイグアナは一度に20〜80個の卵を産むため、消化管が卵によって圧迫され、食餌を摂ることができない。
雌雄で飼育している場合は、交尾行動が観察される。
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全身オレンジ色を呈する成体のオス(写真提供:VEIN
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交尾行動(写真提供:VEIN