異物摂取


b-ball 概要

飼育下では、イグアナにとって危険なものが沢山ある。誤って摂取することによって重大な障害をもたらすこともあるので、注意する必要がある。

砂・砂利

砂や砂利は多量に摂取すると消化管を閉塞させることがある。これはら環境から排除しておいたほうが安全である。植木鉢の上などに砂利がまかれているものもあるが、土を食べるときに砂利も摂取してしまうので危険である。
同様に、ハイドロカルチャー用の焼成した土も水に溶けないので消化管を詰まらせる危険がある。

イグアナは、ティッシュペーパーや新聞紙などの紙を食べてしまうことがある。多くは問題なく排泄されるが、その後便秘になったり、食欲がなくなった場合は消化管で詰まっている可能性がある。その場合は早急に獣医師と相談すべきである。

サランラップ

サランラップなどのプラスチックを食べてしまうことも多い。問題なく排泄されることが多いが、その後不調をきたした場合は獣医師と相談する。

クリップなどの金属

クリップなどは丸めてあるので排泄される可能性が高いが、尖ったものなどは消化管を傷つけたり、排泄されないこともある。金属であればX線で確認できるので、動物病院で検査を行い、場合によっては摘出する必要がある。
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砂利摂取で閉塞を起こしたイグアナのX線写真(写真提供:VEIN