正常と思われる便、尿、尿酸


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●正常便
糞、尿、尿酸の排泄。(写真:山内 昭)
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●正常便
イグアナは総排泄孔から固形物の糞、液状の尿、クリーム状の尿酸塩を排泄する。写真では、尿はペットシーツに吸収されているため確認できない。
通常の健康体の糞は黒色を帯びた深緑色で、付着している白い泥状物質、右に流れている白い液体が尿酸である。(写真:山内 昭)

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●正常便
新聞紙の上に排泄された糞。結腸の構造からか、このように複雑な形状の便を排泄することも多い。糞、尿酸塩とともに大量の尿も排泄される。(写真:山内 昭)
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●発情期間中の便
発情期のイグアナは、写真のように有色(オレンジ色)の尿酸を排泄することがある。身体的異常がみられないことから、発情期間中の有色尿酸は正常であると思われる。発情期間を過ぎる通常に戻る。(写真:山内 昭)


異常と思われる便


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●乾燥ぎみの便
大型のオスの糞。この糞は水分不足からか、かなり硬結であり、正常糞とは言えない。脱水状態が続くと結石や腎臓障害の危険性があるため注意する。(写真:山内 昭)
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●結石になりかけた尿酸
タンパク質の過剰摂取、水分不足、環境湿度の低下などで、尿酸が硬化することがある。本例では尿酸結晶はまだ粘度があり、指でつぶれる硬度であったために排泄されたが、より硬化した場合は結石となり、摘出手術が必要となる。(写真:山内 昭)
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●下痢便
水分が多く、形状を保つことができない。消化器疾患や不適切な飼育温度、毒性のある植物の摂取などで水溶性の糞を排泄することもあるが、水分の多いフルーツ類の多給によっても水溶性の便を排泄することがある。本例は柑橘類(ミカン)の多給による下痢状の便である。(写真:山内 昭)