関節炎

概要

原因は不明であるが、高齢個体では関節炎が好発する。肩や肘の関節骨が融解し、レントゲンでは黒く抜けたようになる。骨の他の部位は正常であり、特にMBDとの関連は見受けられない。
関節炎を起こしたイグアナは患部関節を動かさなくなり、歩行困難な状態を呈する。落下事故などの二次災害を防ぐため、あまり高低差のない環境に移す必要がある。
また、指の関節炎では関節部が腫れ、血行壊死、脱落することも珍しくない。飼育下では指の骨に過度の力がかかることが多く、骨折や脱臼から関節炎に発展するケースもあると思われる。
コンドロフレックスなどでの治療を試ているが、効果はあまり期待できない。細菌検査により、菌分離が可能であれば、抗生物質の投与を試みる。

骨吸収像が見られる肩関節（写真提供：VEIN）

関節炎を起こした指関節（写真提供：VEIN）